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ラクルイノヨルニ
「潮騒」
凄く大きな観覧車に乗って
あの遠くに見えてたのは何だっけ
放課後の校舎やプールの塩素の匂いとか
黄昏近付けば 橙の神様
防波堤の打ち寄せる白波を見てた
流れ着いた 古ぼけた瓶が反射した
気付かないまま 失くすかな
失くしてから 思い出すかな
いつか忘れて 笑うかなぁ
砂がこぼれた
転がり 擦り減り 凹凸はない
気の抜けたサイダー飲み干した
波の音で胸がざわついた
反射した光が目に染みた
橙の神様
防波堤の打ち寄せる白波を見てた
飲み込んだ それは言葉だけじゃなかった
気付かないまま 失くすかな
失くしてから 思い出すかな
いつか忘れて 笑うかなぁ
砂がこぼれた
指からこぼれた
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