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「夕焼けノスタルジア」

夕焼けの中、笑った
ブランコ チャイムの音 五時半に帰る
おぼろげな そんな情景
ノスタルジック なんだか泣き出しそうだ

確かに そう さよならだ
いつの間にか 何かを後回しにしてる
僕らは もう 始まった
後は終わりに近付くだけか

「せーの」の合図で 溶け残る僅かに縋る
忘れたくないのにな 倍速で回るフィルムの音
手と手を重ねて 疑いもせず ただ夢を見る
僕らはいつだって まるで迷子のまま

静かに そう 頬笑んで
終わりを祈り 線路へ消えてった少女
ノスタルジックな情景
此の手 其の手 泣き出そうだ

「せーの」の合図で 誰か始まって 誰か終わる
夕焼けの真ん中で 僕らは知らずに笑ってたな
手と手が重なって 僕が未だ生きてる意味を知る
忘れたくないのにな 

 

チャイムの音が遠く鳴る
オレンジの世界が終わる

 

素晴らしき忘却性が、また

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