top of page
ラクルイノヨルニ
「ユーカリ」
話がしたいよ 空き瓶越しに 今日の出来事
傾いた夜とアルコールとどうしようもない染みと
応えない朝に 雨は続く 宛ても無く待ってる
お前のその手は 起き上がる あの人を支える
夕餉の匂い 帰りを待ち
寄せては返し 路傍の祈り
壊れた傘を差し それでもいい
片した部屋の隅 君との暮らし
その名前を 私は呼ぶ
ユーカリの花が風に揺れる
早く起きて 並んで見よう
穏やかな夕べのその続きを
笑って
水色の畔 音を鳴らし
あの人の元に辿り着くように
命の気配 懸命に手繰り
お前の絶望が流れ落ちますように
二人の暮らし
その名前を 私は呼ぶ
ユーカリの花が風に揺れる
雨が止んだら 並んで見よう
私が信じてた その景色を
笑って
二人は大丈夫
bottom of page