​ラクルイノヨルニ

「エンドロール」

有り得ない場面だ　これが結末か

しゃぼん玉　飛んだ　こわれて　消えた

君が好きだと言ってくれた僕の音楽

聴かせたい曲なら沢山あるのに

エンドロールはまだ早かったよ

悪い夢ならば醒めて欲しかった　落下していく君の体温

３秒前、もう戻らない

君が世界から消えた後始末　灰を見送り　ただ泣いた

「消えないで」と　また、目を瞑る

ラストシーンで何を想った

目蓋の裏には誰が居た

君が好きだったアニメの話を

恥ずかしそうに照れた恋の話を

もう何もかも聞けやしないな

少し近付けば間に合ったかもな　もっと話がしたかった

３秒前、もう戻らない

君が世界から消えた後も　回り続いてく僕らの世界

「巻き戻して」と　何度も願う

この手を伸ばせば握り返したかい？

意味の無い問い掛けに返事を待った

君の灯が消えてしまった場面が　この網膜に焼き付いた

君が居ない　君が居ない　それでも続く僕らの世界

終わった時には会いに行くから　出来なかった話をしよう

君が最後に聴いていた　あの曲だって持っていくから