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「朝焼け燃える、君の呼吸」

少しだけ僕の事を話し過ぎた

朝日の滲む部屋の中 君の話を聴かせて

 

生活の音はいつも不協和音で

誰かが嫌い それ以上に自分が嫌いな君へ

 

目を伏せて 耳を塞いで

行き場を無くすのは その心

昨日の様な今日 きっと明日も

知って欲しい 知られたくない

 

そうだ 僕らは 傷付いて それでも笑って

遣り過ごして ほら、また泣く

そして 夢に見る 素晴らしい日々に

返事もなく無視された

 

命を揺らす様な その浅く深い呼吸

朝焼け燃える様な感情に  今日も蓋をしたまま

 

どこにも行けない迷子の様

鬼の居ない かくれんぼをしてた

想像と違う 未来に立って

「もういいかい?」 「まだだよ」

 

それでも君が 出口の無い ひどい日々を塗り重ねて  未だ夢を見る

擦り減らして 絶望がその手をきつく握るだろう

 

笑えなくたって もう良いよ

 

夜を越えて その朝焼けが燃えている 君は生きている

歓声も賞賛の拍手も 聴こえやしないけど

何十億の人間に埋もれて 君だけの呼吸が聴こえる

そして夢に見た 素晴らしい日々を

泣きじゃくって呼び続けて

幾ら返事が無くても

もうそれだけで良いよ

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